Recently of Cambodia
およそ15年余りにも及んだカンボディアの内戦状態も様々な協議や世界各国の支援も
あり、終結しようとしています。最大の懸案であるポル・ポト派の動向も政府との間で、
散発的な軍事衝突が見られる程度に止まっています。政府によれば、現在のポル・ポト派
の勢力は投降者の増大により数千人規模にまで縮小しており、近年の経済・社会的な復興
や諸外国によるポル・ポト派への支援の停止、更には指導部の高齢化等により先細りの可
能性が高いと思われます。
内戦状態の鎮静化に伴い、海外各国、国際機関からの経済援助や、民間投資が増大し、
着実に復興の足音が聞こえてきました。現在では、公的資金援助による灌漑を中心とした
大規模プロジェクトが組まれ、主として農業を中心とした復興計画が行なわれています。
またポル・ポト派による恐怖政治の際、多数の知識人や熟練技術者が虐殺されたため、人
材不足が懸案事項となっています。そこで人材育成政策が積極的に行なわれています。
前述同様、諸外国の援助と民間投資の導入を積極的に図る政策を打ち出し、その結果、
カンボディアのGDPはここ数年3%から7%の成長を達成しており、現在のインフレ率
は10%から20%程度に収束しています。また、政府の財政状況も一定の改善を見せて
おり、経済的復興もある程度の困難はありますが、着実に進展しています。
カンボディアでは農業と並んで、観光開発も大きな復興の柱として掲げています。カン
ボディアを訪れる海外からの旅行者は、新政府樹立後(93年11月)急激に増加しており、
94年には17万人もの旅行者が訪れ、その後も順調に増加し続けています。98年にカ
ンボディア観光年として設定し、それに向けてカンボディアの表玄関であるポチェトン空
港の改修工事を完了したのを始め、プノンペン市内では巨大ホテルも続々と建設中で、観
光客の受入れ体制も着々と進んでいます。また、国営航空会社であるロイヤルエア・カン
ボディアも近い将来、日本への乗り入れを予定しており、アクセスも一層便利になるでし
ょう。更に、ツアーガイドやホテルスタッフを対象にしたサービス向上の為の人材育成も
着実に進んでおり旅行者が満足できる旅行をサポートするために準備を行なっています。