Cambodia in the World
現在、カンボディアは近隣諸国(特にタイ、ヴェトナム、ラオス)との友好関係強化を
第一の外交目標に、活発な要人往来が行なわれています。昨年7月から東南アジア諸国連
合(以下、ASEAN)のオブザーバー参加を実現し、更に97年を目標にASEANへ
の正式参加を希望しています。また、世界的な視座に立ち、国連経済社会理事会理事国、
国連安全保障理事会非常任理事国への立候補を表明する等、積極的に国際社会への参画を
図っています。
過去には、タイとの間で「タイがポル・ポト派を支援している」と非難され、両国関係
は一時的に緊張しましたが、95年3月、フンセン首相がタイを訪問した際に、「両国は
今後有り得る全ての誤解を外交努力によって解決する」ことに合意し、更にタイのカセム
首相が、同年9月にカンボディアを訪問し、懸案であった国境・経済水域問題等について
両国が話し合いの機会を持つ等、両国関係は改善の方向に向かって歩き始めています。
一方、ヴェトナムとは94年9月に成立したカンボディアの移民法に関して、ヴェトナ
ムは同法が在カンボディアのヴェトナム人を排除するものであるとの懸念を表明しました
が、95年1月のラナリット首相がヴェトナムを訪れた際、同法はカンボディアに在住す
る全ての外国人に摘要されるものとの確認がなされました。また、8月に入って、アイン
ヴェトナム国家主席のカンボディア訪問、9月にはカンボディアのウン・フォット外相が
ヴェトナムを訪問し、両国関係の包括的な協議機関である「第一回カンボディア・ヴェト
ナム合同委員会」が開催される等、両国の関係は日夜、改善の方向に進んでいます。
カンボディアのシハヌーク国王は、95年12月7日より10日までラオス、14日よ
り16日までヴェトナムを訪問しました。とりわけ、国王のヴェトナム訪問は、アインヴ
ェトナム国家主席のカンボディア訪問に対する答礼としての訪問ですが、この事はシハヌ
ーク国王とヴェトナムとの間にある「わだかまりの解消(即ちインドシナ紛争の終結を意
味します)」の点で注目される所です。
また、近隣諸国以外の国との関係に目を向けてみますと、国際機関や欧米諸国を中心に
92年の実績では総額20億602万ドルの援助が行なわれました。そして、94年8月
の新投資法の公布後、海外からの民間投資が順調に伸びており、カンボディア政府は95
年には6.7%の経済成長を達成できると予側しています。